専門看護師になるために必要なことを知ろう

専門看護師とは通称CNSといい、特定の分野で専門性に優れた看護能力を持つ者であると日本看護協会に認められた看護師を指します。似た制度に認定看護師というものがありますが、専門看護師は看護技術はもちろんスケジュールの調整などのほか、看護師の教育や看護に関するさまざまな研究にも関わる看護分野の全てで活躍できるスペシャリストです。認定看護師は、その技術や知識を看護現場で活かせる看護のスペシャリストのことを言います。専門看護師とは、いわば看護師の先生ともいえる立場にあり、将来の看護師がより良い環境で学べるように考え、現場でさらに活躍できるための存在でもあるのです。専門看護師になるためには、看護師免許があることが前提です。そして、看護系大学院の修士課程で専門看護師教育課程を修了しているか、実務経験が5年以上ある看護師にのみ受験資格があります。実務経験が5年ある人でも、そのうち3年が専門看護分野の実務研修であることが条件です。書類審査や筆記試験を受け、通ったものだけが専門看護師として登録され、認定証を交付されることになるのです。ちなみにこの認定証は5年ごとに更新しなければいけないので、一度通ったからといって油断することはできません。大学院へ進学する必要があり、専門看護師は時間とコストがかかるだけではなく容易に取得できるものではないですが、努力のしがいがある資格だといえるでしょう。看護師として働きながら専門看護師の資格取得をしたい人のために、奨学金や長期履修などの制度も整えられているのも挑戦しやすい理由です。