専門看護師になるには

専門看護師とは、Certified Nurse Specialist(CNS)とも呼ばれるものです。特定の専門看護分野の知識や技術を深め、複雑で解決が困難とされる看護問題を抱える個人や家族、集団に対して、高水準の看護ケアを効率よく提供することを目的のひとつとして認定されています。専門看護師には、がん看護、精神看護、地域看護など11の分野があり、それぞれのスペシャリストとして活躍することが期待されています。専門看護師になるには、多くの条件をクリアし専門技術を究め、認定審査に合格することが必要です。一番の基本は看護師資格を持っていることです。そのうえで看護系大学の大学院で専門看護師の教育課程を修了し、日本看護系大学協議会専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得していることが求められます。さらに、専門分野の3年以上の研修を含む5年以上の実務研修があることが条件となります。大学院を卒業して看護師になった人以外は、大学院に通うために2年間という時間がかかり、また費用もかかります。働きながら大学院に通うための奨学金や長期履修制度などのサポートも用意されていますが、休職や退職をして挑戦する人も少なくないでしょう。受験資格が満たされたら、認定審査を受けます。審査は書類審査と筆記試験があり、筆記試験は事例問題と総合問題がそれぞれ100点ずつです。合格後、専門看護師認定証交付・登録を経て、認定看護師となります。合格後も5年ごとに更新が必要で、専門看護師としてのレベルが保持されていることを確認する更新審査を受けなければなりません。専門看護師になるためにはいくつもの壁を超えなければなりませんが、まずは専門看護師に関する情報をできるだけ集めておきましょう。※情報収集するうえで以下のサイトが分かりやすくておすすめです。
【おすすめサイト:専門看護師のトビラ